よくある質問

気分が落ち込みやすい、眠れない、急な不安感など、こころの症状は多岐にわたります。
また、「仮面うつ病」や「自律神経失調症」のように、むしろ体の症状が強く現れることもあります。
こころの不調やストレスが体調不良の原因となる場合、また内科的な異常が見つからない場合は、ぜひご相談ください。

18歳未満の方は治療を受けられません。
自由診療の場合、20歳未満の方は保護者の同伴または同意書が必要となります。

初診時には正確な診断と治療のために心理検査が必要で、約4,000円かかります。
また、血液検査は2,000〜4,000円程です。
診断書の作成については、当院の書式で約5,500円かかります。

初診の場合は30分から1時間ほど、再診の場合は15分から30分程度の診察時間をいただきます。
なお、診察内容によって時間が前後することがあります。

当院では、患者様との詳細な話し合いを可能にするため、予約制を採用しています。
特に初診の患者様は時間を十分に取りたいため、ご予約をお願いしています。

当院での保険診療を受ける際は、保険証をお持ちいただくことで利用いただけます。

症状が軽い場合、休職や休学を必ず必要とするわけではありません。
仕事や学業を続けつつ治療を進めることができます。治療に関するご希望がある場合は、気軽に医師に相談してください。

症状の重さに応じて変わりますが、統計によるとうつ病では、完全な回復には3ヶ月から半年間の休養が一般的に必要です。

うつ病の症状が軽い場合、カウンセリングのみで改善が見込めることがあります。
しかし、適切な判断は専門家による評価が必要で、医師が患者さんの具体的な状態を考慮して治療方針を設定します。
カウンセリングで症状が改善する可能性について相談を希望される方は、予約を取ってご来院いただくことをお勧めします。

ADHDの患者さんに典型的な行動として、「落ち着きがない」「衝動的に動き出す」「長時間の集中が困難」といった特徴があります。

ADHDの人が苦手とする領域には、「情報の取捨選択」や「集中して物事に取り組むこと」が含まれます。
集中を試みても注意が散りがちで、重要な情報を見落としやすく、それがミスに繋がることが一般的です。

ADHDの人の話し方には、しばしば空気を読まない発言や結論やオチのない話、細部に対する過剰な拘りが見られます。
顔の特徴に関しては一概には言えないものの、一部の人々では肌が白く見え、実年齢より若く見えることや目が離れている場合があります。
しかし、外見のみでADHDを診断することは困難であり、専門医による診断が必要です。
ADHDを完治させることはできませんが、症状を管理し軽減することは可能です。詳細は、予約後の診察時にご相談ください。

適応障害は個人の怠け癖や甘え、適応能力とは無関係です。
この障害は環境の変化が引き起こすストレスや、個人の特性と状況の組み合わせによって生じます。
症状は、関連するストレス源から距離を置くと改善する傾向がありますが、趣味や私生活で活動的であると、しばしば怠けているや甘えていると誤解されがちです。

適応障害の人と接する際、心配を過剰に示さないこと、症状を理解して受け入れること、無理な行動を強いないことが重要です。
また、使用を避けるべき言葉として「甘えている」といったレッテルや「気持ちの問題だ」とする見解、「他の人はもっと大変なのに頑張っている」など、過度な努力を促す言葉や未来に対する不安を掻き立てる表現が挙げられます。

適応障害の治療には、原因となるストレス源から距離を置き、適切な休養と生活習慣の見直しが必要です。
札幌大通こころのクリニックでは、患者さんの状態やご要望に合わせた多様な治療法を提供しています。詳しくは、ご予約の上、ご来院時にご相談ください。

ASDの方は、具体的かつ明瞭な表現を好む一方で、曖昧な表現やニュアンスが込められた言葉に対応することが苦手です。さらに、非言語的な情報や社会的な未記載のルールの解釈も難しいとされます。

ASDの方は特定のタスクに集中する仕事に長けています。対人関係が少なく、コミュニケーションがほとんど不要な作業では、その過集中の傾向が細かい部分まで気を配ることを可能にし、これらのタイプの作業が得意であると一般に見なされます。

ASDの人が示す典型的なこだわり行動には、「特定の洋服や食品の選択」、「テレビの同じシーンを何度も見る」、「特定の数字や記号への固執」、「物を並べる遊びを好む」といった例があります。大人のASDの特徴として、ジェスチャーや表情を使った感情表現や他人の感情の理解が難しいことが挙げられます。自己診断は非常に危険ですので、ASDの可能性が気になる場合は、専門医による診断が必要です。札幌大通こころのクリニックでは、患者さんの状態を詳細に診察し、完全予約制で対応しています。詳細はご予約時にお問い合わせください。

双極性障害（躁うつ病）の典型的な行動パターンには、気分の持続的な高ぶりや落ち着かなさがあります。話し続けることが多く、注意が散りやすく、衝動的な行動をしがちです。また、イライラしやすく、怒りやすい性質も特徴です。

双極性障害（躁うつ病）の患者にとって避けるべき行動は、夜更かしや徹夜が挙げられます。徹夜は生活リズムを乱し、躁状態を引き起こすリスクを高めます。また、時差を伴う旅行は、同様に日常のリズムを崩す可能性があり、旅行計画を立てる際は担当医との事前の相談が必要です。

双極性障害（躁うつ病）の見分ける特徴には、「持続する高揚感」「睡眠不足でも活力がある」「偉大な自己観念や傲慢さ」「万能感」「多弁」「イライラや怒りやすさ」などがあります。ただし、これらの特徴が見られるからと言って自己診断をするのは危険です。専門医による正確な診断と治療が必要です。診断を希望される場合は、ご予約をお願いします。

パニック障害の方に対しては、症状を非難する言葉や、症状が個人の努力で解決可能だと暗示するような発言は避けるべきです。例えば、「この場で発作を起こされては困る」「パニック発作は甘えに過ぎない」「心構え次第で改善するよ、冷静に」といった、患者さんがコントロール不能な状況を認識しない言葉は適切ではありません。

パニック障害の方が発作を起こした際には、彼らに安心感を提供することが極めて重要です。背中をやさしくさすり、「大丈夫だよ」というような慰めの言葉を掛けることが効果的です。発作中の人は深刻な不安に苛まれていますが、適切な支援でその不安を和らげ、彼らが安心できるよう努めることが必要です。

パニック発作については、炭酸飲料、カフェイン、乳酸などが引き金となることが知られています。睡眠不足や風邪、疲労の蓄積、ストレスなど、身体的な不調も発作の誘因になり得ます。また、パニック障害では、リラックスしている時にも突然発作が起こることが特徴です。これらの症状は予告なく現れ、患者さんは突如として訪れる不安に深い恐怖を感じることがあります。パニック発作は数分でピークに達し、ほとんどが30分以内に収まることが一般的ですが、繰り返される発作は病状を悪化させる可能性があります。何か異常を感じたら、遅れずに専門医に相談することが重要です。

自律神経失調症は単なる気の持ちようや甘えとは異なります。この症状は強いストレスが原因で自律神経が乱れ、結果として臓器の機能障害や体調不良を引き起こします。また、ホルモンバランスが崩れると不安感、緊張感、悪心、倦怠感、多汗、頭痛、動悸や息苦しさ、不眠、手足の痺れなどの症状が現れることがあります。健康を取り戻すには、適切な休養が必要です。

自律神経失調症を診断するには確立された基準が存在せず、症状に応じて異なる検査が必要です。たとえば、動悸の場合には心電図が、胃腸の痛みがある場合には胃カメラが利用され、これらの検査で臓器に異常がなければ自律神経失調症と診断されることが一般的です。さらに、自律神経の機能を直接調べるための「新起立試験」も行われることがあります。

自律神経失調症の完治は自然治癒や自己治療だけでは困難であり、専門的な医療介入が不可欠です。個人の判断で不適切な治療を施すと、症状が悪化することがありますので、自己診断や自己治療は避け、専門医の指導のもと適切な治療計画を立てることが重要です。

HSPの方々に対して、「神経質すぎる」といった否定的なコメントや、「普通はそこまで気にしない」という感受性を軽視する言葉は避けるべきです。HSPの人々はしばしば他人のニーズを優先し、自分の感情を置き去りにする傾向があります。そのため、彼らの感情を尊重し、理解を深めるアプローチが重要です。

HSPは病気ではなく、生まれつきの気質ですので、その特性自体の治療は必要ありません。ただし、HSPに関連する症状は適切な治療により改善が可能です。症状に応じて専門医が治療計画を提案することもありますので、自己診断を避け、専門医との相談が推奨されます。治療法について詳しく知りたい方は、ご予約の上、来院時にご相談ください。

HSPの気質には遺伝的および環境的要因が影響を与えています。17歳の双子約2,500人を対象に行われた研究では、感受性、神経質さ、内向性の特性に遺伝的な影響があることが明らかにされました。

強迫性障害（OCD）の発症は、生物学的要因と環境的要因が組み合わさっています。生物学的要因には、脳内の神経伝達物質の不均衡や機能異常が含まれます。また、遺伝的要素や栄養バランスの乱れも影響を及ぼし、特に幼少期やチック症の症状が見られる場合、遺伝的要因が強く考えられます。しかし、強迫性障害の親を持つ子供全てが症状を示すわけではなく、環境的要因も大きく影響します。この二つの要因が相互作用することにより、強迫性障害の発症リスクが高まるとされています。

強迫性障害（OCD）の治癒はすぐには起こりません。治療アプローチは患者さんの特定の症状や状態に基づいて異なるため、専門医による適切な診断が不可欠です。個々のペースに合わせた治療を続けることで、症状の軽減や改善が見込まれます。治療方法に関する詳細情報を希望される方は、予約をして診察を受ける際に相談してください。

強迫性障害（OCD）の治療は、場合によって保険適用が可能です。しかし、病気の原因や具体的な症状に応じて、保険外の自由診療が望ましい場合もあります。そのため、専門医による正確な診断と個別の治療計画の策定が不可欠です。自分に最適な治療法について詳しく知りたい方は、予約をして来院時に相談してください。

むずむず脚症候群は、主に鉄分の不足によって引き起こされるとされています。鉄分が不足すると、脳内のドーパミンの生成が妨げられ、この症候群の典型的な症状が現れます。鉄欠乏性貧血、慢性腎臓病、妊娠などが鉄分不足の一般的な原因です。

むずむず脚症候群とADHD（注意欠陥多動性障害）間の関連性が指摘されています。特に、ADHDの人々はむずむず脚症候群を併発する傾向があるとする研究が存在します。ADHDの患者さんは通常、ドーパミン生成に問題を抱えており、鉄分不足や貧血を引き起こしやすいため、むずむず脚症候群の発症率が高いとされています。

むずむず脚症候群は自律神経の不調と密接に関連しています。自律神経のバランスが乱れると、交感神経の過活動が発生し、これが症状の強化につながることがあります。この状態においては、自律神経失調症の治療を通じてむずむず脚症候群の症状の改善が期待できます。治療法について詳しく知りたい方は、ご予約のうえ、来院時にご相談ください。

睡眠障害で最も一般的に報告される症状は、不眠症状と過眠症状（日中の強い眠気）です。不眠症状には入眠障害、中途覚醒、早朝覚醒があり、これらの症状の発症率は患者さんの年齢によって大きく変わります。

睡眠障害を識別する主要な指標は、睡眠の質の変化と日中の過度な眠気や身体的不調です。特に「寝つきが悪い」「夜間に何度も目が覚める」「朝起きるのが難しい」「睡眠後も疲労感が残る」といった症状が見られる場合、それに日中の抗えない睡魔が加わると、睡眠障害の可能性が一層高まります。しかし、正確な診断には専門的な評価が必要です。

ストレスが引き起こす睡眠障害は、うつ病へのリスクを増加させることがあります。仕事や人間関係から生じるストレスが原因で気分が落ち込み、やる気が失われるような症状が現れた場合、専門的な治療を提供するクリニックでの診察を推奨します。うつ病について詳しく知りたい方は、うつ病の詳細ページをご覧ください。

社会不安障害（SAD）の人々は、顕著な内向性を持ち、話し方が硬く、姿勢も自然でない場合が多いです。自らについてあまり話さず、基本的に従順であり、人前で話す際には赤面することが一般的です。このような人々は、目立つ行動を避け、控えめな振る舞いを好む傾向にあります。

社会不安障害（SAD）になりやすい人々は神経質（心配性）であり、内向性、過敏さ、完璧主義といった特性が強いとされています。これらの特徴は、SADを発症するリスクを高めると言われています。さらに、社会不安障害の背後には遺伝的要因が大きく関与していることが研究によって示されています。

社会不安障害（SAD）を放置されると、受験、就職、結婚などの重要な人生の節目で大きな障害となることがあります。特に、若い時期にSADを発症した場合、症状が悪化し、人生における重大な決断時に影響を及ぼす可能性が高まります。早期発見と適切な治療の実施が極めて重要です。札幌大通こころのクリニックでは、どんな小さな違和感や悩みにも対応していますので、安心してご相談ください。

全般性不安障害の原因は一つではなく、遺伝的要因、脳内の化学的不均衡、環境要因、心理的ストレスなどが複雑に絡み合っています。
家族に不安障害を持つ人がいる場合、リスクが高まることがあります。

全般性不安障害は治療により症状を管理し、生活の質を向上させることができます。
完全に治ることもありますが、多くの場合、長期的な管理が必要です。適切な治療を受けることで、日常生活を支障なく送ることが可能です。

日常生活でできる対策として、規則正しい生活習慣の確立、運動、リラクゼーション法の実践（例えば、瞑想やヨガ）、バランスの取れた食事、十分な睡眠、ストレス管理などがあります。
また、専門家と相談し、個別の対策を見つけることも重要です。

過敏性腸症候群（IBS）は男性よりも女性に多く見られ、特に思春期から壮年期までの20～40歳代に多く発症します。
男性では下痢型が多いのに対し、女性は便秘型や、下痢と便秘が交互に現れる混合型が多く見られます。発症には多くの場合、何らかのストレスが関与しているとされています。

食品や刺激物を避ける 高カロリー・高脂質の食品、カフェインを含むコーヒーや飲料、アルコール、香辛料などは、できるだけ摂取を控えましょう。

過敏性腸症候群は放置すると、消化器がんや虫垂炎などの重篤な消化器疾患を引き起こす可能性があります。
そのため、お腹が痛い、下痢、便秘といった症状があっても軽視せず、お早めに医師に相談することをお勧めします。
些細な症状でも構いませんので、お腹の不調を感じた際は、専門家にご相談ください。

統合失調症には、健康な状態では見られない陽性症状と、健康な状態であった特性が欠落する陰性症状があります。
陽性症状には、幻覚や妄想が典型的です。特に、他の人には聞こえない声が聞こえる幻聴がよく見られます。
一方、陰性症状には、意欲の低下や感情表現の減少などが含まれます。

統合失調症を放置すると、症状が悪化し、ますます深刻になる可能性があります。
その他、衝動的な行動や暴力が問題となることもあります。
再発が繰り返されるたびに、以前にできたことができなくなるとも指摘されています。

統合失調症は、現実感覚の喪失（精神病症状）、幻覚（通常は幻聴）、妄想（誤った強い信念）、異常な思考や行動、感情表現の減少、意欲の低下、認知機能の低下、および日常生活（仕事、対人関係、自己管理など）の問題を特徴とする精神障害です。

ほとんどのクリニックではTMS治療が自由診療となっており、保険の適用外です。一部のクリニックで保険適用によるTMS治療が行われていますが、厳格な条件が設定されているため、多くの場合、保険を使った治療が困難です。

患者さんの状態により効果には個人差があるものの、抗うつ薬で寛解を達成するのは約3割の方と言われています。一方で、TMS治療では約7割の患者さんが治療反応を示し、約4.5割が寛解に至るとの研究結果があります。

TMS治療を利用することで、抗うつ薬の服用を中止したり、その用量を減らしたりする選択が可能になります。TMS治療は、抗うつ薬との併用、薬量の調整、または中止など、患者さんの状況や希望に基づいた多様な治療オプションを提供します。事実、抗うつ薬への抵抗感がある患者にとって、TMS治療は選択肢となることがあります。

抗うつ薬に見られるような副作用はなく、治療中に違和感を感じる方もいますが、治療が進むにつれてその感覚は通常軽減されます。

多くの患者さんが薬物治療への抵抗感、抗うつ薬の効果不足、副作用への懸念、または新しい治療法への希望からTMS治療を選択しています。

治療の回数、頻度、および期間は患者さんの個別の状況に応じて異なります。私たちは、各患者さんの生活スタイルに合わせた治療計画を提案します。

患者さんごとに個人差がありますが、平均して約8回以上の治療後に多くの患者さんで効果が認められ、約15回の治療で改善が顕著になる傾向があります。